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観光庁「北陸応援割」 本県は3月16日から 1泊旅行なら1人2万円

 能登半島地震で被災した、本県を含む北陸4県の旅行需要喚起を目的に観光庁が行う「北陸応援割」について、県は22日、3月8日以降の予約分で、16日から4月26日宿泊分の旅行に適用すると発表した。県民が県内を旅行する際も適用対象となる。

 本県分の予算は25億円。30万人泊分を想定している。予算上限に達した段階で応援割を終了する。

 対象となる旅行は、県の「にいがた応援旅割キャンペーン」に参加する旅行会社やホテル・旅館などの宿泊事業者、インターネット上のみで取引を行う旅行会社(OTA)のもの。個人・団体に割引価格で販売した場合、差額分を観光庁からの交付金を受けた各県が補助する。

 割引率は旅行・宿泊代金の50%。補助限度額は宿泊のみの場合1人2万円、バス、電車など交通機関を利用した2泊以上の旅行で1人3万円、宿泊地が二つの県をまたぐか、それ以上の周遊型旅行商品で1人3万5000円。

 発表を受け、旅行会社やホテル・旅館は商品造成を急ぐ。ただ期間が1カ月程度と短い上、旅行会社にとってはホテルや旅館の部屋の確保、募集といった準備期間が2週間程度しかない。上越市内の旅行会社の担当者は「周遊型の旅行商品造成は間に合わない。期間が短か過ぎるため、ホテル・旅館の部屋の確保も難航するだろう。個人旅行者を想定した商品を作り、集客を伸ばしていきたい」と話していた。