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6月定例会が開会 補正案など16議案上程 糸魚川市議会   

市議会6月定例会で民間譲渡に関連する議案が上程された「柵口温泉権現荘」
糸魚川市議会6月定例会が開会し、令和6年度の各部課長らがそろって出席。米田市長が招集のあいさつと提出議案について説明した

 糸魚川市議会6月定例会が17日、開会した。会期は7月4日までの18日間。条例の制定や一部改正、令和6年度補正予算、財産の譲与など全16件の議案が上程された。

◇権現荘民間譲渡 関連議案を提出

 今議会では、現在、市が直営する日帰り入浴施設「柵口温泉権現荘」の民間譲渡に関連する議案として条例の廃止や財産の譲与、空調設備修繕費を含む支援補助金9000万円を補正予算に計上している。市は民間事業者の創意工夫を最大限に生かし、権現荘を活用した地域活性化の推進を図るため、優先交渉者の一般社団法人アッサン(北海道厚沢部町)に譲与することとして議会の承認を求める。

 建設産業常任委員会の保坂悟委員長が閉会中に行われた同案件の所管事項調査について報告し、市は同法人と関連企業の資金状況、経営能力に関して調査会社による調査結果を踏まえて譲渡先として妥当であると判断した旨を伝えた。調査内容を公開することにはなっていないという。これに対して新保峰孝氏が委員会での質疑内容を確認し、「(同法人の)経営、財政状況は議会に知らされていない。行政の判断は大丈夫なのか」と懸念。古畑浩一氏は「権利と契約の問題。委員会として十分検討をしてほしい。大丈夫という確証を」と要望した。関連議案の審査は28日の同委員会で行われる。

◇一般会計補正予算 追加事業費を計上

 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億6180万6000円を追加。主な事業は鉄道利用促進事業1400万円(トキ鉄車両ラッピング、大糸線増便バスなど)、がん患者等医療用補整具購入費助成事業50万円(医療用ウィッグ、乳房補整具など)、道路修繕事業2000万円(能登半島地震で被災した京ケ峰地内の宅地沿線)など。

◇在職20、15年の3人に表彰伝達

 在職20年以上の議員として中村実氏、田原実氏、同15年以上の議員として田中立一氏が全国市議会議長会、北信越市議会議長会から表彰された。同20年以上に該当する保坂悟氏は表彰を辞退した。

糸魚川市議会6月定例会が開会し、令和6年度の各部課長らがそろって出席。米田市長が招集のあいさつと提出議案について説明した