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〝郵便の父〟遺徳しのぶ 記念館で前島密献碑祭 上越市下池部

前島密を顕彰する石碑の前で行われた献碑祭

 「前島密翁生誕の地献碑祭」が1日、上越市下池部の前島記念館で行われた。地元の下池部町内会や関係者らが参加し、〝郵便の父〟として知られる郷土の偉人の遺徳をしのんだ。

 前島記念館の前にある石碑は、密を顕彰するため1921(大正10)年に建立、翌年に除幕された。題字は密と親交があった渋沢栄一によるもの。献碑祭は同12年から地元住民らによって行われ、一昨年に100回の節目を迎えた。

 この日の献碑祭は祭典と記念式典を行い、郵便関係や密の顕彰団体、地元小中学生ら多くの参加があった。

 同祭実行委員長で下池部町内会長の新井美智雄さんは「年々顕彰の輪が広がっていると感じている。(密は)電信電話、鉄道など現代のデジタルネットワークの礎を築いた」とあいさつ。8月10日に初めて実施する「前島密サミット」について触れ、登壇するパネリスト募集やユーチューブでの配信など内容を説明。「日本近代化の一大恩人がこの地で生まれた。功績と生きざまをぜひサミットで語り合いたい」と参加を促した。