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新紙幣取り扱い始まる 上越信金本店 窓口で早速、交換

上越信用金庫本店では、新紙幣の感触を確かめようと、1日で20人ほどが両替などを行った

 日本銀行が3日発行した新紙幣の取り扱いが4日、上越地域の金融機関でも本格的に始まった。旧紙幣は今後も使用できる。金融機関や警察は「新紙幣の発行により、旧紙幣が使えなくなる」などと偽った特殊詐欺が発生する恐れがあるとして、消費者に注意するよう呼びかけている。

 上越信用金庫(本店・上越市中央1)は4日から、一部の店舗を除き新紙幣の取り扱いを開始。本店ではシニア層を中心に約20人が新紙幣への交換などを行い、持ち帰った。竹越千夏子次長は「券面額が(算用)数字になったり、手で触るだけで額面が分かる工夫など、使いやすくなったと思う」と話した。

 新紙幣の肖像は、1万円が明治期に活躍した実業家で〝近代日本資本主義の父〟と呼ばれる渋沢栄一、5千円が日本における女子教育の先駆的存在で津田塾大の創始者津田梅子、千円が近代日本医学の基礎を築き、血清療法の確立やペスト菌発見などの功績を残した北里柴三郎。