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舞台「華響」テーマは共生 バレエやダンス多彩に 中郷区さとまる学校

プロジェクションマッピングの映像を背景に多彩な演技を披露する出演者
人形役の杉原さん(右)と少女役の坂田七映さん

 演劇風ダンスイベント「華響(はなひびき)」が25日、中郷区二本木のはーとぴあ中郷で開かれた。「共生」をテーマにしたステージで、上越を中心に活動する8団体と個人が出演。幅広い世代の出演者がバレエやダンス、マーチング、ゴスペル、フラなど多彩なパフォーマンスを披露し、約350人の観客を魅了した。中郷区さとまる学校(竹内靖彦理事長)が主催、制作。

 舞台は内気な少女が彼女の大好きな人形とお話の世界に導かれ、世界の広さや可能性の大きさに気付くストーリーを軸に展開。プロジェクションマッピングの映像を背景に、映画や漫画、ミュージカルなどの主題歌やテーマ音楽に乗せてステージを繰り広げた。

 R.Ballet Circleは「赤ずきん」「シンデレラ」など童話の世界をかわいらしいバレエで表現。ジャズダンスのLeapは「オペラ座の怪人」「ラ・ラ・ランド」「コーラスライン」などのミュージカルメドレーを華麗に踊った。

 マーチングの上越ブレイブバッキングホースは小説『星の王子さま』をテーマに「心の目で見ることの大切さ」を体現した。

 中郷区内から訪れた70代の女性2人は「みんな素晴らしい演技で素晴らしかった。小さい子どもも一生懸命に踊っていて感動した」と笑顔で話した。

 人形役を演じた杉原来采(くれあ)さん(高田北城高1年)は「いろいろな思いが込められている舞台。気持ちを込めて踊った」と感極まった様子で話した。

 冒頭では6月に急逝した、プロデューサーの竹内早苗さん(享年55)が常々願っていた「自分らしく生きること、仲間に支えられて自分や周りの存在価値を高めること」の大切さを伝えるメッセージ動画が流れた。

人形役の杉原さん(右)と少女役の坂田七映さん