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議員発言を問題視 建産委が議運に要請文 糸魚川市議会

 糸魚川市議会建設産業常任委員会(保坂悟委員長)は、本会議一般質問の際の議員発言に、同委員会として問題があると判断し、発言を慎むことなどを求めた要請文を議会運営委員会(宮島宏委員長)に1日付で提出した。

 問題があるとされた発言は、6月25日に行われた一般質問の中で、権現荘譲渡に関する議案を巡って古畑浩一氏が全員協議会を開くよう要請した際のもの。

 保坂委員長は6月28日に開かれた建産委の冒頭、(古畑氏から)所管の建産委での審査が終わっていない段階で委員会審査が不十分であるという内容の趣旨を理由に全協の申し入れがあったと受け止め、建産委員が権現荘に関する一般質問をしていないことなどへの指摘もあったと説明。「失礼な物言いと受け止めた」とし、今後の対応を考える上で委員5人に意見を求め、委員会の総意として要請文をまとめた。

 内容は「委員会審査について審査が行われていない状況下で、その審査が不十分とするような発言を慎むこと」「一般質問は議員個々の考えで行うものであり、他者から強要されるものではないこと」など5項目。周知徹底するよう要請している。議会全体で問題の認識共有、是正を求めて議運委に提出された。

 3日の議運委では、古畑氏の名前を伏せて要請文を配布し、協議が行われた。

 新保峰孝委員は「どれも常識的なこと。反論、問題があるならその場その時に指摘することでないか」と見解を述べ、「こんなことを申し合わせなければならないような議会なのか」と悲憤した。横山人美委員(副議長)は「議会全体を見ていて常識的なことが守られていない議員がいる。今回の場合は委員会全体に対する批判だった」と受け止めた。

 古畑氏は建産委から要請文が出されたことに、「責任を持って発言している。全協要請は(権現荘が)長きにわたる重要な問題で、慎重審議を求めてのこと。言い分を聞かないようなやり方自体が議会ルールを無視している」と非難した。