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能生火葬場2年間継続 糸魚川市が廃止再考 閉鎖は令和8年度末

 糸魚川市は、施設の老朽化や設備の改修時期に伴って、令和6年度末で廃止の調整を図ってきた能生火葬場(同市鶉石)について、同7、8年度の2年間、運営を継続することを決めた。改めて同8年度末を閉鎖予定とした。ただし、この間で大規模修繕が必要となった場合は、その時点で閉鎖とする考え。

 市環境生活課が1日、市議会市民厚生常任委員会で報告した。

 これまで市の廃止方針に対して、地元の住民団体や商工会から存続を求める要望書が出され、6年度末で満了となる指定管理期間の1期(5年間)更新、火葬炉1基と建物の雨漏り修繕の実施などが要望された。

 市は再検討した結果、廃止の時期を延ばして継続を決めたが、大規模改修をしない上での安心安全な運営は困難と判断し、次期指定管理期間を2年間(令和7年4月1日~同9年3月31日)として指定管理者を公募する。

 運営の継続により必要な修繕費は6、7年度にかけて概算で860万円が見込まれる。

 能生火葬場(火葬炉2基)は昭和54年4月供用開始。市は合併調整事項の1市1火葬場の方針に基づき、将来的には同市一ノ宮の糸魚川市斎場(火葬炉4基)に一本化する方針を示している。市斎場は平成24年5月供用開始。