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高齢者に笑顔、元気、苗届ける 能生小「フウセンカズラ高齢者見守り隊」 本年度の活動スタート

「お元気でお過ごしください」。地域の高齢者宅を訪問してフウセンカズラの苗を手渡した能生小5、6年生(12日)

 糸魚川市立能生小(松岡貴徳校長、児童173人)は、地域と一緒に取り組む「フウセンカズラ高齢者見守り隊」の本年度の活動をスタートした。

 児童が校区の高齢者宅を訪問してフウセンカズラの栽培を通して交流を深め、思いやりの心を育む。高齢者の孤独死を防ぐことなどを目的に平成24年から始まり、今年13年目。

 12日に学校で発会式を行い、能生地区まちづくり推進協議会長、公民館長、町内会長らが参加した。学年ごとに高齢者との交流計画を発表し、代表児童が「楽しく交流を深めたい」「笑顔で元気に接するように頑張る」などと誓った。

 フウセンカズラの苗は、5月に学校で種をまいて育てた。今年の配布先は高齢者宅39件、この他に事業所や福祉施設など。5、6年生が同日、鉢植えの苗を持って、各町内に分かれて届けた。桜木の女性(81)は児童から笑顔で受け取り、「毎年届けてもらって育てている。子どもたちがあいさつしてくれると元気が出る。うれしい」と喜んだ。

 フウセンカズラは風船状の実を付ける。つる性で夏の〝グリーンカーテン〟にもなる。