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産学連携でチラシ制作 ゲーム・CGクリエイター科 発表会開き披露 JJC

学生たちが完成したチラシのデザインを発表。コンセプトなどを顧客側に説明した

 上越市北城町3の上越公務員・情報ビジネス専門学校(JJC)は、ゲーム・CGクリエイター科の授業として、TryTree(同市大和5、二ノ宮銀社長)の事業を広報するチラシ作りに取り組んでいる。20日に発表会を開き、学生が自作のチラシを披露した。

 同社が同市中ノ俣の棚田で行っている田んぼコミュニティーサービス「やろっさ!」を紹介するチラシを、同科の2、3年生15人が1人1点ずつ制作。デザインの企画や制作を学ぶことに加え、ビジネスメールのやりとりなど、顧客とのコミュニケーションの経験を積むことが狙い。

 制作は4月から始まり、初回は同社の担当者が要件などを説明。その後は授業のたびに学生と会社でメールのやりとりを重ねて完成を目指した。

 事業を知ってもらうことに加え、上越の魅力を県外にPRすることも今回のチラシの目的。学生たちは同社から提供された写真素材などを用いて制作。著作権に配慮しながら生成AIなども活用した。

 齊藤拓海さん(同科2年)は「実際に企業の方とやりとりするのは、貴重な経験になった。提供素材、自分の感性、デザイン案を調整して作っていく手順が楽しかった」と語った。

 発表会では学生たちが完成したデザインを示し、コンセプトや工夫点などを説明。二ノ宮社長らが審査した。最も優れた作品は、必要に応じて手直しをし、実際にチラシとして使用。ホームページに掲載したり、首都圏で配布したりする。

 同社は地方創生につながる事業に力を入れており、今回の産学連携はその一環。学生がチラシを作成したということ自体もアピールポイントになるという。二ノ宮社長は「個性あふれるチラシが多い。打ち合わせを重ねるたびに洗練され、日に日に良くなっていった」と話した。