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中川市長が特別授業 学生との質疑応答も 上越公務員・情報ビジネス専門学校

中川市長は食料やエネルギー、里山の暮らしなどを語った

 上越公務員・ビジネス専門学校(上越市北城町3)は27日、中川幹太市長を招き特別授業を行った。全学生246人中、実習などに参加している学生を除き約210人が出席した。

 例年地元就職希望者が多いことを踏まえ、学生に上越市への理解を深めてもらおうと開いた。中川市長は「上越市の展望を語る」と題し講演。上越市が年間6万トンのコメを生産し、水も(発電所など)エネルギーもあるとして「次の時代に向け、強みがある」と紹介。災害が発生した際に強みを発揮し、避難者も支援できると述べた。

 市の人口減少についても触れ「進学した女性が戻ってこない。女性が暮らしやすいまちづくりが必要だ」とした。一方で自身が公約で実行した「地域独自の予算事業」を、自ら廃止した「地域活動支援事業」と言い違える場面もあった。

 学生との意見交換も。約10人の学生が市政課題や行政の成果を可視化する方法、公約に掲げた通念観光政策などについて、中川市長の見解を聞いた。「市長に必要とされる能力は」と問われたのに対し、中川市長は「現場を大切にしてほしいと指示している。下の人でも活躍できる人事政策とトップダウンの加減だと考えている」と回答した。