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上越アクティブスポーツ協会 上越みらい公園 設置計画  「パーク」は閉鎖 屋外複合型施設を構想

27日の説明会では最後に、これまでのパーク運営に感謝し、上越アクティブスポーツ協会・小竹代表理事(右)らに花束贈呈
昨年11月にアクティブパークで行われた4年ぶりの体験イベントの様子。大勢の子どもでにぎわった

 BMXやスケートボード、ボルダリングなどを展開する上越アクティブスポーツ協会(小竹潤代表理事)は、上越市富岡の上越ウイングマーケット内に開設していた体験拠点施設「アクティブパーク」を今月30日で閉鎖し、同マーケット内に誰でも楽しめる屋外複合型の「上越みらい公園」の設置プロジェクトを計画している。7年間運営してきたパークを発展的にクローズし、新たな構想へ動き出している。27日に説明会を開き、閉鎖の理由や今後の活動を発表した。

 同協会は「上越に公共の複合型室内パーク建設を」との目的で2014(平成26)年6月から活動を始め、16年5月に発足。さまざまな体験イベントを開くほか、同年12月から仮拠点を、翌17年7月に現在の商業施設の跡地に「アクティブパーク」を開設した。室内で天候に左右されないため遠方からも来場があり、利用者は現在まで延べ2万人を超える。21年の東京五輪でBMXやスケートボード、スポーツクライミングが注目され、子どもから大人まで人気の施設となった。

 ただ、ここ数年は利用者が減少傾向となり、家賃の値上げやスタッフ確保の課題もあり、今月30日をもって閉鎖を決めた。小竹代表(35)は「閉鎖を決めた最大の理由は、『上越みらい公園』のプロジェクトが出てきたから」と説明する。

◇施設を充実させ新しい遊び場に

 同じ上越ウイングマーケット内の土地(市所有)にアクティブスポーツやダンス、バスケットボールなどができる「上越みらい公園」を計画し、9月にも第1段階として開放する準備を進めている。

 ダンスは「S.O.P」、バスケットボールは「理容コバヤシ」の各団体と連携。現在のパークの木製アイテム(セクション)を移設し、バスケコートや芝生広場などを新設する。将来的に施設を充実させ、「自然と人が集まり、交流できる新しい遊び場に」と描いている。安定的な運営へ資金確保や行政への要望活動などを続けていく。

 小竹代表は「上越は海や山が近接し、両方のアクティブスポーツを楽しめる世界的に珍しい地域。自然豊かな環境の素晴らしさやアクティブスポーツの魅力を多くの方々に知ってほしい。まずは屋外の公園として段階的に整備し、誰もが楽しめる公園として地域貢献を目指したい」と熱意を込める。運営や修繕費などがかさむとして、プロジェクトへの賛同者を呼びかけている。

昨年11月にアクティブパークで行われた4年ぶりの体験イベントの様子。大勢の子どもでにぎわった
上越みらい公園プロジェクトの整備予定地
上越みらい公園(完成イメージ)