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環境科学、ジオ活動推進へ フレンドシップ協定 糸魚川ジオパーク協議会・台湾ジオパークネットワーク・金沢大環日本海域環境研究センター

左から米田市長、劉理事長、長尾センター長
交流会で餅つきを楽しむ参加者(14日、根知小)

 糸魚川ジオパーク協議会(会長・米田徹糸魚川市長)、台湾ジオパークネットワーク(劉瑩三理事長)、金沢大環日本海域環境研究センター(長尾誠也センター長)の3者は「フレンドシップ協定」を結んだ。15日夕に糸魚川市大野のホテル國富アネックスで締結式を行い、環境科学やジオパーク活動の推進に向けて手を携えた。

 環境教育や学術調査、防災・減災、環境保全、持続可能な社会づくりの担い手育成などの推進が狙い。締結式で米田市長、劉理事長、長尾センター長がそれぞれ協定書に署名し、あいさつした。

 昨秋、台湾を訪問した米田市長は「台湾ジオパークネットワーク総会に参加させていただき、ジオパークに対する台湾の熱意を肌で感じた」と振り返り、海洋プラスチックごみ問題など共通課題に触れ「協定締結を機に、SDGs達成に向けた取り組みを含め学術研究や教育活動、防災・減災、環境保全や観光面での交流など、さまざまな分野で相互連携を推進していきたい。この協定が3者にとって実りあるものになりますよう」と述べた。

◇台湾ジオ一行糸魚川見学 根知小で交流会

 協定締結式に先立ち、台湾ジオパークネットワークの関係者約40人は14、15の両日、糸魚川ジオパーク各所を見学して回った。

 14日午前は市立根知小での交流会に参加。児童や地域住民らに温かく迎えられ、児童のよさこいソーランやジオパーク学習発表を見聞きしたり、餅つき体験を楽しんだりして交流を深めた。

 和気あいあいとした雰囲気の中でプログラムは進み、同校の6年生女子児童は「最初は緊張したけど、たくさんの人と交流できてとても楽しかった」と笑顔で話した。

交流会で餅つきを楽しむ参加者(14日、根知小)