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電気柵の管理学ぶ 吉川区で学習会 講義と実地研修で 上越市鳥獣被害防止対策協議会

実地研修で近藤さんが電気柵の設置を実演。参加者も早速実践していた

 上越市鳥獣被害防止対策協議会は15日、吉川区梶の吉川地区公民館旭分館で鳥獣被害対策学習会を開いた。侵入防止柵(電気柵)の適正管理について、農林水産省の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー、近藤圭介さん(妙高グリーン企画代表)を講師に迎え、講義と実地研修で学んだ。

 同市農村振興課によると、イノシシの被害は水稲の出穂期、7月下旬から8月上旬にかけて増える傾向にあるという。これからの時期に備え、電気柵の正しい設置などを覚える、または覚え直す機会としても開かれている。

 午後からの実地研修で、近藤さんは電気柵の設置を実演。低い位置に張ると上を跳ばれる、緩く張ると毛皮で滑って効果がないなど、ワイヤを張る際のこつを伝授。また、集落間でワイヤの結び方などを共有しておくと誰でも設置、片付けができるなど、関係者間のスムーズな情報共有の大切さにも言及した。