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119番映像通報システム スマホ使い迅速適切に対応 7月1日から運用開始 糸魚川市消防本部

スマートフォンを使って現場からリアルタイムで状況を送信

 糸魚川市消防本部は、事故や火災、傷病など発生時の119番通報の際に、スマートフォンを使って映像を送受信するシステムを新たに導入し、7月1日から運用を開始する。

 火災現場の状況や傷病者の状態などを撮影した映像を送ることで、通報を受けた通信指令員がリアルタイムで確認し、発生、出動場所の早期特定、災害状況を正確に把握できる。

 救急事案では、通信指令員が映像送信を必要と判断した場合、通報者のスマートフォン(ショートメッセージ)にURLを送って撮影の協力を依頼。通報者が同意の上、URLにアクセスして現場から映像を送信する。救急隊が到着するまでの間、通信指令員が映像を見ながら応急処置の指示、アドバイスを伝える。心肺蘇生法、異物除去など応急手当ての動画を送ることも可能で、より効果的な救命処置を行うことができる。

 市消防は、音声通話だけでは伝えることが難しい状況もあり、映像通報システムを活用して迅速適切な消防救急活動につなげていきたいとしている。