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米山土あげ運動協力者へ感謝伝える 柿崎観光協会 下黒川小児童 「米山タグ」を作製

タグに米山のイラストやメッセージを記入する下黒川小の児童ら

 柿崎観光協会(平野伸二会長)は7日、柿崎区の下黒川小の児童らと「米山タグ」を作製した。3年生から6年生までの児童43人がカラーペンを使い、木製のタグに思い思いに登山者へのメッセージなどを書いた。

 米山(標高993メートル)の山頂は長年の風雨で土が流失し、保全措置が必要な状態となっている。そのため修復に使用する土を、登山者に協力して運んでもらう「米山土あげ運動」に取り組んでいる。「米山タグ」は、同協会が同運動の協力者へ進呈している丸太のタグ。猿毛城址周辺整備のために出た木材を、厚さ1センチほどに薄切りにしたもの。表面には米山の焼き印が押されている。タグを贈る活動は今年で3年目を迎えた。

 今年は木が立派なものが多く、タグの余白が目立ったことから同協会の職員が下黒川小の児童にメッセージやイラストなどを記入してもらうアイデアを思い付き、同校へ協力を依頼。小山雅広校長が快諾、今回のタグ製作が実現した。

 平野会長は「気負わずに気持ちを絵で表現して」と呼びかけると、児童らは「土をかけて下さり、ありがとうございました」「また登山しに来て下さい」など見えぬ米山登山者への思いをタグにしたためた。

 下黒川小4年の廣川紗己(さき)さんは「米山に上り、土をくれた人が(タグを)気に入ってくれればうれしい」と話した。

 同観光協会では近日中に今回作製したタグを下牧登山口と水野林道登山口に設置する予定。