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受診や緊急時の日本語学ぶ 上越国際交流協会 妊婦のための日本語教室 出産控えた外国人市民に指導

倉辻さん(奥)が講師を務め、受診・緊急時などに役立つ日本語を伝えた

 上越国際交流協会(JOIN)は10日、妊娠中の外国人市民とそのパートナーを対象とした日本語教室を頸城地区公民館南川分館で開いた。

 出産を控えた外国人市民へ、病院の受診や緊急時の対応などに必要となる会話の流れ、利用できる制度や仕組みを伝える教室。昨年11月に続いて2回目の実施となる。

 会場は外国人市民が多く居住する頸城区の同館を設定。同協会内グループ「じょんなび」の倉辻厚子さんが講師を、会員の日本語ボランティアがサポートを務め、参加者へ英語を交えて分かりやすく指導した。

 参加者はひらがなやカタカナで自分の名前を書く練習を行い、受診時に医師の指示に使われる「上下左右」や「見て・向いて」などの言葉を学習。また、緊急時に119番をかける際の会話のシミュレーションを行い、「いざ」という状況で困らないよう備えていた。

 フィリピンから来越したマルコ・マラシガン・ヴィラヌエヴァさん(31)は妊娠中の妻モリーンさんと参加。「妻は初めての出産なので、日本での出産について知りたくて参加した。救急車の呼び方、病院に持って行くものなどが分かり、勉強になった」と話した。