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上越市に〝中核病院〟 2026年度 具体的な検討へ 上越地域医療構想会議が方針

医療機能集約の対象となる県立中央病院(上)と上越総合病院(下)

 上越地域の医療の中核となる病院を整備し、救急や高度医療機能を集約する構想が21日、医療関係者や自治体の医療部門担当者でつくる「上越地域医療構想調整会議」で明らかになった。救急搬送の受け入れ体制充実のほか、これまで地域になかった医療機能も設けたい考えだ。2026年度から病院オーナーを交えた具体的な検討に入る方針。

 中核病院は、救急受け入れや手術の多い県立中央病院(上越市)や上越総合病院(同)の高度急性期、急性期医療を集約し機能を強化するイメージ。病床数などの規模も争点になる。上越地域医療センター病院は回復期医療を担う病院として診療科や病床の適正化を行う。関係者は高度医療を担う病院の必要性について、圏域における医療完結を考えた場合に必須と考えており、会議の出席者は構想を支持した。

 県立中央以外の県立病院も再編する。柿崎、妙高の2病院は病床数や医療機能の内容など、機能や規模を適正化する。糸魚川総合病院は診療科や病床数を適正化した上で救急拠点として引き続き機能させる考え。県病院局の山崎理局長は「医療の担い手の減少も大きな課題。中期再編は非常に重要で、進めなくてはいけない」とした。

 県が提出した資料によると、上越地域の患者数は減少傾向。回復期病院では患者減の影響が出始めており、今後、急性期病院でも患者減による病院経営への影響が顕在化すると予測されている。病院の経営も厳しい。14年以降、地域の公立・公的7病院の医業収益(外来患者や入院患者へ医療サービスを提供し得た収益、本業の収益)の合計は赤字が続き、幅も拡大している。