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キューピットバレイスキー場 風雨の中救助訓練 シーズンに備え リフト停止想定 職員と消防合同で 安塚区

横殴りの風雨の中でのリフト救助訓練。乗客への声かけなど、注意点を確認しながら職員や消防士が実践した

 安塚区須川の雪だるま高原を運営するスマイルリゾート(本社・湯沢町)と東頸消防署は12日、同所のキューピットバレイスキー場でリフトから乗客を救助する訓練を実施した。同スキー場と金谷山スキー場の職員、消防隊員ら計40人が参加し、スキーシーズンに備えた。

 停電などによりリフトが停止した際、職員は地上からリフトのワイヤに救助ポールを引っかけ、取り付けられたロープと滑車でベルトを乗客へ送り、装着を確認してからゆっくりと地上へ降ろす。訓練は毎年この時季、使い方の復習や初めて使う人向けに実施している。

 同日は横殴りの雨の中で訓練。ゲレンデの斜面で風を遮る物がなく、参加者は地上から6メートル以上の高さにあるワイヤにフックを取り付けるのに難航。3人がかりで救助作業を行い、リフト上の乗客への声かけやベルトの装着点検、地上に降りたときにゲレンデを滑り落ちないようにするなど、注意点を確認した。

 スキー場支配人の若井由和さんは「実際は吹雪の中など、もっと厳しい状況での活動もあり得る。もしもの時に備え、万全の体制で臨みたい」、東頸消防署の保坂達也署長は「われわれも支援に入る大規模な事態も想定。地元のスキー場と協力して安心安全を守っていきたい」とそれぞれ話した。

◇積雪不足でオープン延期

 スマイルリゾートは12日、今月16日にオープンを予定していた安塚区須川のキューピットバレイスキー場について、積雪不足と近日中の降雪が見込めないとして、オープンを延期すると発表した。

 12日時点の積雪深はベースエリア0センチ、第1クワッド山頂付近20センチ。シーズン券の引き換えは16日から、センターハウス2階フロントで可能だという。午前9時から午後4時まで。