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秋季高校野球県大会準決勝 関根、TBで文理に敗退 代表決定戦 北信越懸け開志と対戦

【日本文理-関根学園】関根学園は九回裏無死一塁、6番谷島が右翼線フェンス直撃の同点三塁打を放つ
関根学園は五回表無死一塁の守備で、相手3番の二塁ゴロを、二塁手山川(右)―遊撃手植木(右から2人目)―一塁手大平と転送し併殺。この試合も好守が光った

 秋季北信越高校野球県大会は23日、三条パール金属スタジアムで準決勝2試合が行われた。上越勢で唯一勝ち残っている関根学園は第1試合で日本文理と対戦。0―1で迎えた九回裏に6番谷島優輝(2年)の右翼越え三塁打で同点に追い付くも、延長タイブレークの末に1―5で敗れた。第2試合は帝京長岡が開志学園に6―1で勝利した。関根学園は2021(令和3)年春季大会以来の北信越大会出場を目指し、第3代表決定戦で開志学園と対戦する。

谷島同点打の後 サヨナラ機逸す 関根学園

 ◇準決勝

 【三条パール金属スタジアム】

 ▽第1試合

日本文理

0010000004|5

0000000010|1

関根学園

 (タイブレーク延長十回)

 ○…関根学園は1点を追う九回裏、先頭打者の5番片桐優(2年)が右前安打で出塁。続く谷島優輝(同)が3球目の直球を引っ張り、あわや逆転サヨナラ2ランという右翼線フェンス直撃の同点三塁打。なお、無死三塁のチャンスだったが、遊ゴロ、連続三振に倒れ、物にできなかった。

 安川巧塁監督は九回裏追い付いた後の場面を振り返り、「(8番佐伯大和のところで)代打でスクイズもあったが、延長(の投手起用)を考え、佐伯の打撃を信頼して打たせた。(スクイズに)いけなかったのは後悔している」と悔やんだ。一方で、殊勲の谷島の一打をたたえた。

 同点打の谷島は「速い球に力負けしないよう、後ろにつなぐ意識で打った」と話した。昨秋の日本文理との4回戦での本塁打をほうふつとさせる当たりで、フェンス越えまであと1メートルだった。

 無死一、二塁から始まるタイブレークは十回表に四球の後、満塁走者一掃の三塁打を浴び、点差が開いた。その裏、関根学園は上位打線の1、3、4番がいずれも空振り三振に倒れ、万事休した。

 現2年生が入学して以降、昨春、昨秋、今秋と日本文理と対戦。いずれも敗れているが、徐々に力の差は縮まっている。主将の山川徠輝(2年)は「文理戦に懸ける思いは強かった。あと1点取れないのが、チームの弱さ。何とかしようと思ったが、相手投手が素晴らしかった」と話し、「明日(24日)が本当の勝負になる。勝って北信越大会への1枠をつかみたい」と気持ちを入れ直した。

    ◇

 六回途中から救援登板した関根学園・佐伯大和(2年) コントロールが安定せず、(十回表の決勝三塁打は)スライダーが甘く入った。(九回裏の攻撃は)決めないといけない場面で三振し、悔しかった。自分が迷惑をかけた。明日は自分が北信越に連れて行く気持ちでいきたい。

◇きょうの試合

 【三条パール金属スタジアム】

 ▽北信越大会第3代表決定戦

関根学園―開志学園(午前10時)

 ▽決勝

日本文理―帝京長岡(午後0時30分)

関根学園は五回表無死一塁の守備で、相手3番の二塁ゴロを、二塁手山川(右)―遊撃手植木(右から2人目)―一塁手大平と転送し併殺。この試合も好守が光った