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名立の名物そば誕生へ 28日にろばた館100食限定で販売 中原さんメニュー監修

盛り付け例を見せる中原さん。下にだしを敷き、そば、野菜などの順に盛り付けていく

 名立区に名物そば誕生―。同区農業振興協議会が夏のそばメニュー作りに取り組んでいる。商品名は「名立冷かけ蕎麦(そば)結(ゆい)」。28日午前11時から、同区のろばた館で100食を限定販売する。価格は小鉢、デザート付きで1200円(税込み)。

 同区は現在、上越市の作付面積の5%に相当する9ヘクタールでソバを栽培。ソバを生かした農村の活性化とにぎわい創出、ろばた館の活性化を目的にメニューを考案、販売することにした。28日は同区で昨年収穫され、安塚区の雪室で貯蔵したソバを使い、そばを打つ予定。メニュー監修は同市の日本料理人で、全国技能士連合会(全技連)マイスターの中原久雄さん(75)。

 中原さんは、そばつゆで食べない新たなそばの食べ方を提案。だし汁に梅や小豆、みそを加えたたれを皿の底に敷き、低温で調理した鶏の胸肉、キュウリの薄切り、トマト、揚げた越の丸ナスなどがのる。全体をあえて食べる。ほのかな梅の酸味、やや濃厚なたれがそばに絡み、夏でもさっぱりと食べられそうだ。

 2日は28日の本番に向け、名立地区公民館で試作・試食会が開かれ、調理を担当する農産加工グループのメンバーら約10が参加。中原さんから野菜の下ごしらえや、決められた量の材料で100食を作るための切り方、盛り付け方法などを学んだ。中原さんは「料理は調理が半分、盛り付けと見せ方が半分。気を抜かないように」と指導した。農産加工グループのメンバーは「工程が多いが、頑張って作りたい」と話していた。