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ケールを食卓へ 上谷インダストリー・上谷和義社長 カップ麺などに商品化

同社周辺の畑で栽培するケールをめでる上谷さん(6月下旬撮影)
主力のカップ麺

 「ケールを食卓へ」。糸魚川市道明の上谷インダストリー社長の上谷和義さん(70)は〝緑黄色野菜の王様〟として知られるケールを栽培、それを商品化してインターネットや市内小売店などで販売している。

 上谷さんとケールの出合いは18年ほど前。輸出関係の仕事をしている中で、「観賞用の高価なエビの餌にケールを食べさせたい」と依頼を受けたことがきっかけ。市内で栽培し、外注で粉末加工されたケールを生かした商品を展開している。

 ケールは現在、同社周辺など市内の畑で1万株を栽培。商品は麺類、パン、菓子など約30種。主力は兵庫県の会社と共同開発したカップ麺で、昨年12月に第1弾を発売し好評を得た。試食販売ではその反響を実感したという。第2弾は9月発売予定だ。

 販路は広がりを見せ、今春には日本野球機構(NPB)イースタン・リーグのオイシックス新潟アルビレックスBCの運営元ともつながりができた。7月下旬に柏崎市佐藤池野球場で行われる同チームのホームゲームの招待券を譲り受け、それを糸魚川市内の小中高の野球チーム(学校)に配るなど活動の幅も広がっている。

 上谷さんは「(オイシックスの)ヘルメットに愛(の文字)で、ケールの花言葉は『愛を包む』。愛つながり」と声を弾ませる。高い栄養価やつながる人の輪にケールの魅力を実感しながら「70歳になって、まだまだケールのとりこ。『ケールを食卓へ』という思いでやっていきたい」と意気込んだ。

 商品など詳細は「ケールショップKAMIYA」ホームページで紹介されている。問い合わせは同社(電025・555・2419)へ。

主力のカップ麺