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4カ月ぶり運航再開  佐渡汽船小木―直江津航路  

 佐渡汽船は29日、小木―直江津航路でカーフェリー「こがね丸」の運航を再開した。運航は昨年11月以来4カ月ぶり。午前7時発の便は悪天候で欠航したが、午後2時発の便は約50人を乗せ、直江津港を出発した。運航は11月17日まで。小木―直江津を1日2往復する。
 元日の能登半島地震で直江津港が被災し、車両がフェリーに乗り込むためのレーンに亀裂が入ったり、30センチほどの段差が生じるなどした。県が復旧を急ぎ、再開に間に合った。
 午後2時の便には旅行や帰省の乗客、トラックドライバーが乗り込んだ。乗客には上越・佐渡の観光パンフレットや佐渡の和菓子がプレゼントされた。
 昨年は4月末~11月中旬の約7カ月で7万1000人が利用、今年は北陸新幹線の敦賀延伸効果や「佐渡島の金山」世界遺産登録に期待がかかる。佐渡汽船の伊藤崇営業部次長は「直江津は佐渡の西の玄関口。関西からの誘客はもちろん、佐渡市民の外出に寄与する取り組みも行っていく」とした。

直江津港を出発する今シーズンの初便を見送る佐渡汽船のスタッフ