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新議長に渡邉氏 改選後初臨時会 副議長は近藤氏 上越市議会 

議員による投票が行われ、正副議長が決まった
所信表明を行う渡邉隆議長

 上越市議会は20日、改選後初の臨時会を開き、議長に渡邉隆氏(57、久比岐野)、副議長に近藤彰治氏(73、市民ク)を選出した。渡邉氏は同日付で会派を退会した。渡邉議長には〝議会の顔〟としての役割だけでなく、通年会期制の導入や現状維持となっている同市議会の定数議論といった議会改革への対応が求められる。

 議長には届け出順に平良木哲也氏(共産)、渡邉氏、前議長の石田裕一氏(みらい)が立候補。渡邉氏は通年会期制度の早期導入、オンライン議会導入に向けた体制整備、本会議における議員の質疑の充実などを訴えた。選挙の結果、渡邉氏は17票を獲得し、石田氏、平良木氏に大差をつけ選出された。渡邉氏は「力強く、しなやかな、市民の負託に応えられる議会づくりにまい進する」とあいさつした。

 副議長選には近藤氏と山田忠晴氏(公明)が届け出た。近藤氏は「政治倫理条例」の制定と議員定数改革を目標に掲げた。

 【渡邉隆氏】当選6回(副議長)。東城町2。中央工学校卒。

 【近藤彰治氏】当選8回(文教経済常任委員長)。大貫1。関東学院大工学部卒。

◇本城氏、臨時議長 8年ぶり議場復帰 最年長で登壇

 議長選出までの臨時議長は最年長の本城文夫氏(市民ク)が務めた。本城氏は旧上越市が誕生した1972年以降11回連続で当選し一度は勇退したが、今回選挙で再出馬し当選。8年ぶりに議場に復帰した。臨時議長を務め「(議場を見下ろして)ようやく議会に戻ってきた実感が湧いた」と話した。

 議長・副議長選出では開票の立会人を大島美香(久比岐野)、西沢智子(公明)、山本佳洋(市民ク)の新人3氏が務めた。

所信表明を行う渡邉隆議長
議長選の開票を議長席から見守る本城氏。大島、西沢、山本の3氏が立会人を務めた