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横須賀色で出発進行 ET127系電車ラッピング えちごトキめき鉄道

スカ色ラッピングの出発合図をする(左から)田島会長、鳥塚社長、直江津駅の竹内幸一駅長

 えちごトキめき鉄道(上越市東町、鳥塚亮社長)の妙高はねうまラインを走るET127系電車2両が5日から、旧国鉄の「横須賀色(スカ色)」のラッピングとなった。初日に直江津駅で出発式が行われた。

 ラッピングは、田島ルーフィング(本社・東京都千代田区)が自社の技術を使い車体広告として施した。同社は2021年8月にトキ鉄で旧国鉄「新潟色」のラッピングを行い、「田島塗り」と題して2年契約を延長、現在も走行している。

 「田島塗り2号」となる今回の横須賀色は、海の青と砂浜の白のツートンカラー。人気のカラーで、旧信越本線で直江津駅にも入線していた。ラッピングは色だけでなく、扉の補強部分や郵便車の窓にあった格子など細かい部分まで再現。鉄道ファンである同社の田島常雄会長(71)は「(ET127系は)当時の車両と形が似ている。喜んでもらえるものができたのでは」と自信をのぞかせた。

 出発式でトキ鉄の鳥塚社長は「かつて直江津駅は新潟色と横須賀色の列車が出合う場所だった。普通に走行するだけで写真を撮りに来てもらえるので、鉄道の地域貢献につながる」と喜びを表した。田島会長は「田島塗りは(石川県能登の)『輪島塗り』にあやかった。地震からのいち早い復興を」と思いを話した。