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言葉の出合い、感動知って 卒業生・辞書編集者 荻野真友子さん 3年生に国語辞典など寄贈 糸魚川市立大野小

新しい国語辞典を開く3年生。4年生も昨年もらった自分の辞典を持って一緒に言葉を調べた
大野小出身の荻野真友子さんが母校に国語辞典を寄贈。父親の修さん(前列左から3番目)が代わって来校し、児童に届けた(1日)

 糸魚川市立大野小(齋藤雅彦校長)の3年生(5人)に、同校卒業生で辞書編集者の荻野真友子さん(43、東京都在住)から国語辞典が一人1冊ずつ贈られた。

 荻野さんは、都内の大手出版社で漢字辞典を主に国語系辞書の編集を担当し、現在は辞書編集会社の株式会社「kotoba」に所属する。故郷の子どもたちに「言葉を知ること、学ぶことの楽しさに気付いてほしい」との思いから、これまでにも出身の同校や糸魚川中に辞書をはじめ各書籍を贈っている。

 同校への辞書寄贈は3年前から。辞書を使い始める3年生を対象に、今年も『例解小学辞典』シリーズ(三省堂発行)の国語辞典と漢字辞典を、児童と学校用に全7冊を贈った。

 1日に学校で贈呈式が行われ、真友子さんに代わって父親の修さん(76)が来校し、一人一人に手渡した。「言葉はお父さんやお母さん、友達、周りの人をつなぐ。(辞書や本は)いろいろな世界を知ることができる。人生を変える出合いがあるかもしれない」と言葉の大切さや感動を伝え、「どんどん引いてみて」と呼びかけた。

 新しい辞典を受け取った3年生は「大事に使います」とお礼を言って、早速ページを開いて気になる言葉を見つけて興味を示していた。4年生(8人)も昨年もらって使っている自分の辞典を持って集まり、引き方を教えたりした。

大野小出身の荻野真友子さんが母校に国語辞典を寄贈。父親の修さん(前列左から3番目)が代わって来校し、児童に届けた(1日)