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妙高市で春祭り 穏やかな暮らし願う

拝殿で厳かに執り行われた祭典(3日)
各所をみこしが渡御し、獅子舞を披露した(4日、西乙吉の勝福寺)

 大型連休中、妙高市内の新井、妙高、妙高高原3地域の各地で春祭りが開かれた。地区住民らがみこし渡御などに参加し参拝。春の訪れを喜びながら、災害の少ない穏やかな暮らしなどを願った。

◇厳かに祭典挙行 斐太神社春季大祭

 妙高市宮内の斐太神社(倉科純人宮司)で3、4の両日、春季大祭が執り行われた。初日に祭典と神楽、福まき、翌日にみこし渡御が行われ、地域の五穀豊穣(ほうじょう)、安穏などを祈願した。

 斐太神社は平安時代初期の創建と伝わる古社で、延喜式内社の格式を誇る。長野県境から上越市南部にかけてある約200社の総社。

 拝殿での祭典には、来賓、神社関係者、評議員と総代の約80人が列席、厳かな神事に臨んだ。獅子舞奉納に続いて、神楽と福まきが行われ、一般参拝の親子連れらを喜ばせた。

 社務所での直会(なおらい)には約60人が出席した。倉科宮司(65)の「神職身分二級」昇進、長女・光さん(28)の本神社「権禰宜(ごんねぎ)」任命のお祝い会を兼ねて実施。来賓として県神社庁の栗田宗明参事らを迎えた。

 早津修一総代会長は、「この上ない喜び。これを機にさらにご精進いただき、一層のご活躍を」と述べ、本神社、地区、地域の末永い繁栄を願って協力を呼びかけた。

 翌日は五月晴れの下、丸一日かけて各集落・町内をみこしが渡御。約30カ所で神職がおはらいし、獅子舞を披露した。

◇町内にみこし練る 白山神社「風祭」

 妙高市白山町1の白山神社で1、2の両日、無病息災、五穀豊穣などを願う春季例大祭「風祭(かざまつり)」が開かれた。神社みこし、町内みこし、子どもみこしが練り歩いて、氏子町内の市街地に活気と運気を呼び込んだ。

 境内には露店とちょうちんが並び昔懐かしい情緒に。神楽殿で各団体が舞踊、歌謡、演奏などを奉納した。

 締めくくりは、神社みこしの渡御。6団体からの若衆が担ぎ手を務め、高張ちょうちんを先頭に、かけ声と拍手に導かれ巡行。境内に戻って練り歩くと、熱気が最高潮に達した。

 白山神社奉賛会の丸山喜一郎会長(76)は、「今年も無事に行われ喜んでいる」と話し、大勢の協力に感謝した。

各所をみこしが渡御し、獅子舞を披露した(4日、西乙吉の勝福寺)
町内を渡御する神社みこし(2日夕)
境内に戻り三本締めで締めくくった(2日夜)