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犀潟駅に案内看板設置 まちづくり大潟 歴史的名所散策を誘導

犀潟駅前の案内看板設置披露に集まった柳澤会長(右から3人目)ら関係者(提供写真)
犀潟駅から古(いにしえ)巡り

 「まちづくり大潟」(柳澤周治会長)の事業で犀潟駅を帰着点に地域の名所への散策、回遊を促す「犀潟駅から古(いにしえ)巡り」の案内看板の披露がこのほど、同駅前で行われた。

 令和5年度上越市地域独自の予算事業により、散策マップ(パンフレット)の作成、散策ルートの整備、犀潟駅前看板の設置を行った。

 披露には同団体やマップデザイン者、犀潟町内会、同駅、行政の関係者らが集まり、完成を祝した。「頸北太鼓 瑞芭」の太鼓演奏でお祝いムードを盛り上げた。

 パンフレットや案内看板には見どころや散策ルート、徒歩での時間などが記されていて分かりやすい。

 ルートは、新潟県最古の駅舎といわれる犀潟駅から諏訪神社、雪穴跡、古宮台場跡、恵光寺、円蔵寺、白山様、新堀川暗渠(あんきょ)排砂揚水機場、大潟漁港、専念寺、潟守神社、明治天皇御小休所、犀潟駅となっている。

 説明によると、雪穴跡は昔、行商の魚の鮮度を保つために利用したもの。深く掘った穴に冬に積もった雪を高さ7メートルほどに固め入れ、わらで覆った室を貯蔵庫としていた。

 古宮台場跡は1792(寛政4)年、ロシア船が蝦夷地に来航したことを受け、江戸幕府が沿岸の大名に沿岸防備を命じた。同台場跡は高田藩が築いた22カ所の台場の一つ。

 パンフレットと案内看板の設置は潟町編に続く事業。

犀潟駅から古(いにしえ)巡り