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ツツジ満開 芸術も楽しむ 上越市寺町3大嚴寺「お花とお茶と木のかほり」 木工に茶会、茶道具展示

大嚴寺境内のツツジ。隣接する明照幼稚園の園児が見学に訪れた
木彫作品を展示している吉川さんは制作の実演も行っている

 上越市寺町3の大嚴寺(佐藤信明住職)は9日まで、「お花とお茶と木のかほり」を開いている。見頃を迎えた境内のツツジと木彫の展示、茶会が楽しめるイベント。開場時間は午前10時から午後5時(最終日は同4時)まで。

 同寺のツツジは白色が中心。中国・唐代の善導が説いた「二河白道(にかわびゃくどう」の教えに基づいて先々代住職が植えた。佐藤住職は「今がちょうど満開。天気が良ければ会期中は大丈夫だろう」と初日の7日に見通しを話した。

 ツツジの時季に合わせた同イベントは24回目。コロナ禍による中止もあり、今年は開始25周年で同寺が運営する明照幼稚園が昨年50周年を迎えた記念として実施している。

 本堂での作品展示は年ごとに木工、絵画、陶芸を持ち回りで行っている。今年は富山県砺波市の木彫刻師、吉川浩市さんが出展している。佐藤住職は毎年えとの木彫を吉川さんに依頼しており、会場にはえと8体と動物などの置物、欄間の透かし彫りの技術を生かした木彫レリーフなどを展示している。

 同寺庫裏では7、8の両日、裏千家の村越宗竹さん社中による「つつじ茶会」が開かれている。茶会では糸魚川市出身で鬼志野の技法を創始した月形那比古さん、明比古さん親子の茶道具を使っている。これに合わせて2人の作品を展示する「特集茶陶会」を9日まで、本堂1階で行っている。

 茶会に合わせて茶わんや水指など茶道具中心に約60点を展示。明比古さんは「使い勝手がよく、景色が多様なものをそろえた」と話した。茶会、特集茶陶会は午前10時から午後3時まで。

木彫作品を展示している吉川さんは制作の実演も行っている
父と自身の作品を出展している月形明比古さん。茶わんなどはつつじ茶会でも使われている