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地域貢献活動に参加 校舎裏のスキージャンプ台 整備作業に従事 妙高高原中生徒会

急斜面にプラスチック製の板を取り付ける作業。生徒がボランティアで参加した
妙高高原中の校舎裏の通称ピリピリ山にあるスキージャンプ台

 妙高市立妙高高原中(小林辰男校長、生徒68人)の生徒会は21日、地域貢献活動として校舎裏の通称ピリピリ山にあるスキージャンプ台で、ランディングバーンを張り替える整備作業に従事した。

 同ジャンプ台は妙高高原町時代に設置され、30年以上の歴史を重ねてきた。昨季で現役引退したソチ冬季五輪銅メダリスト・清水礼留飛さん、同校出身の人気ユーチューバー・HIKAKIN(ヒカキン)さんらもジュニア時代にここで練習を積んだ。

 同活動は持続可能なまちづくりのため、地域住民と一緒に地域の文化や財産、環境を守るボランティア活動を行う趣旨。今回は同校スキー部の生徒3人を含む小中高校生が所属している妙高ジャンプチームからの依頼を受けて協力した。

 同日は生徒30人をはじめ教職員、同チーム選手と保護者、指導者ら総勢50人が参加。プラスチック製の板をバケツリレー方式で上へと運び、急斜面で一枚一枚、パズルのように取り付けていった。午前8時30分ごろに開始し、約3時間で完成した。

 クロスカントリースキー選手の後藤ゆいか生徒会長(3年)は「中学校にジャンプ台があるのは珍しく、地域の宝。ジャンプチームには良い成績を残してほしい」と応援。「作業はすごく大変だったが、協力して絆が深められ、達成感がある」と話した。同チームの岸本璃子部長(2年)は「たくさんの人が協力してくれて練習ができるので、ありがたい。大会では入賞したい」と健闘を誓った。

 同チームの曽根原博・保護者会長は「協力のおかげで、大変スムーズに設置できる」と生徒、学校の協力に感謝。馬場慎太郎・事務局長も地域ぐるみの活動を喜び「またここから、一人でも多くのトップアスリートが出てくれれば」と願った。

妙高高原中の校舎裏の通称ピリピリ山にあるスキージャンプ台