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手抜かずよくこねて 上越市謙信KIDSプロジェクト 縄文講座 地元小学生土器作りを体験

博田代表から、土器に使う粘土のこね方を教わった

 上越市教育委員会は令和6年度の「謙信KIDSプロジェクト」を開講している。地元の小学生が同市の自然や歴史、文化、産業などについて、体験を通して学ぶカリキュラムが約15種類用意されている。15日は「縄文」講座の初回が行われた。

 「縄文」は中郷区を拠点に活動する縄文学校(博田純代表)が指導を担当している。本年度は定員の25人が受講している。全4回シリーズの初回は同区片貝の片貝縄文資料館を会場に行った。子どもたちは初めに館内に展示している縄文土器などを見学し、土器作りを体験した。

 これまでは初回に土器作り用の粘土の採取から行っていたが、本年度はこれまでに集めた粘土を使用。水を混ぜ、砂を加えてこねるところから開始した。博田代表は「よくこねて粘土の空気を抜かないと、焼いたときに膨張して割れる。ここで手抜きをすると割れちゃう」と説明した。その後、底を作ってひも状に延ばした粘土を重ねる土器作りの基本を体験した。

 今後は自分の好きな形の土器を作り、10月の最終回で焼き上げる。縄文学校は泉縄文公園(同区稲荷山)で竪穴式住居の復元に取り組んでおり、謙信KIDSの子どもたちも参加する計画を立てている。