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23日 全市で総合防災訓練 市議会6月定例会 権現荘譲渡関連など提出 糸魚川市定例記者懇談会

市議会6月定例会の提出議案などを発表した米田市長
今年の市総合防災訓練は1月1日に発生した能登半島地震を想定して行われる。写真は昨年の防災訓練の様子(令和5年6月25日、青海生涯学習センター)

 糸魚川市は13日、市役所で定例記者懇談会を開き、米田徹市長が17日に開会する市議会6月定例会の提出議案や、23日に市内全域で実施する総合防災訓練などについて発表した。

 今年の防災訓練は1月1日に発生した能登半島地震を想定して行う。82地区、約9500人が参加予定。沿岸部は津波、住宅密集地は火災や家屋倒壊、中山間地は土砂災害など各地区の状況に応じた避難、初期消火訓練を行う。訓練後、市民会館で防災展を開く。降雨、煙体験や応急手当てなど。米田市長は「避難行動や自治会と消防団との連携を確認し、災害時に効果的に避難ができるよう訓練の検証を行う」とした。

 市議会6月定例会の提出議案は16件。このうち柵口温泉権現荘の民間譲渡に関して条例の廃止、財産の譲与、補正予算案を上程する。優先交渉者の一般社団法人アッサン(北海道厚沢部町)へ支援補助金として空調設備の修繕費を含めた9000万円を計上する。譲渡先への財政支援について、「故障を直してしっかりとした施設としてお渡しするので即生かして使ってもらいたい」と考えを示した。

 一般会計補正予算はこの他に鉄道利用促進事業(大糸線増便バス300万円など)や住宅・店舗リフォーム支援事業(4000万円)などを計上。歳入歳出それぞれ10億6180万6000円を追加し、総額276億180万6000円とする。

今年の市総合防災訓練は1月1日に発生した能登半島地震を想定して行われる。写真は昨年の防災訓練の様子(令和5年6月25日、青海生涯学習センター)