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自分だけの「にじいろ」に 卒業記念品にチタン定規 有田小6年生PTC活動

溶液の中で電圧をかけ、チタンを発色させる

 上越市立有田小(野田晃校長)の6年生101人は13日、チタン定規を作るワークショップを行った。学年愛称「にじいろ学年」にちなみ、自分だけの色の定規を作った。

 卒業記念品を作るPTC活動として実施。メイド・イン上越に認証されている定規の製作体験を通じて地域産業を学ぶことや、ものづくりによる親子の思い出づくりなどを図った。

 新和メッキ工業(上越市土橋、瀧見直晃社長)が講師を務めた。同社のチタン定規は溶液の中で電圧をかけると、電圧に応じた厚さの酸化被膜ができ、厚さごとに違った色に見える仕組み。児童は好みの色を選び、電圧をかけた。電圧を変えながらゆっくりと定規を引き上げるとグラデーションができ、出来栄えに笑みがこぼれた。

 小野由一翔君は「引き上げるときが楽しかった。算数の授業などで使いたい」、母の惠さん(48)は「(製品は)知っていたが、こういうふうにできているんだと分かった。ぜひ使ってみたい」とそれぞれ話していた。