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くぐって息災祈願 陀羅尼八幡神社(上越市北本町2)夏越の大祓 境内に茅の輪、氏子総代ら設置

境内に設置された茅の輪をくぐり抜け、無病息災を願う氏子ら

 上越市北本町2の陀羅尼八幡神社(足利浩之宮司)で30日、茅(ち)の輪をくぐって無病息災などを願う神事「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が行われる。神事に先立ち8日、茅の輪の設置作業が行われ、境内はすがすがしい香りに包まれた。

 夏越の大祓は、チガヤで編まれた輪をくぐることで半年間の災厄をはらい清め、残り半年間の無事を願う伝統行事。同神社での茅の輪くぐりは、新型コロナ禍に疫病退散の願いを込めて始められた。

 作業には北本町2・3、幸町、栄町の氏子総代ら12人が参加。関川の河川敷で刈り取ったチガヤの束を竹の芯に巻き付け、直径約2メートルの茅の輪を作った。

 足利宮司(58)は「今年は元日から大きな地震があった。一年の後半をすがすがしい気持ちで健康に過ごしていただくためにも、多くの方に足を運んでほしい」と願った。

 大祓神事は30日午後6時から。あん味堂の和菓子「水無月」「わらび餅」の販売もある(各50パック限定)。

 茅の輪は7月6日まで設置され、自由に参拝可能。本殿ではミニサイズの茅の輪守りを1個300円で販売している。