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6月定例会が開会 19件上程、「佐渡島の金山」質疑も 上越市議会

上越市議会6月定例会が開会。「佐渡島の金山」世界文化遺産登録を見据えた事業費、災害復旧費などを計上した

 上越市議会は7日、6月定例会を開会。初日の本会議に本年度一般会計補正予算案など19件を上程した。中川幹太市長の提案説明、総括質疑後に議案は各委員会へ付託された。会期は21日までの15日間。

 このうち一般会計補正予算案は、歳入歳出に7億4189万円を追加し、予算規模を1052億1892万円とする。

 「佐渡島の金山」世界文化遺産登録を見据えた同市への観光誘客や、佐渡汽船小木―直江津航路の利用促進を図るための観光キャンペーン、国の制度改正に伴う児童扶養手当および児童手当の拡充、能登半島地震による災害廃棄物処理や被災家屋の公費解体支援などに要する経費を計上した。

 「佐渡島の金山」世界文化遺産登録に係る市の取り組みについて上野公悦氏(共産)が総括質疑。観光キャンペーンの効果、近隣市との連携などについて中川市長にただした。

 中川市長は登録決定時、地元紙や路線バスへの広告掲載、高田城三重櫓のライトアップなどにより祝意を示し、小木―直江津航路利用者へは市内宿泊施設・飲食店などで利用できるクーポンを発行。妙高、糸魚川両市など近隣市とは情報共有を図り、連携方策を検討するとした。

 文化庁が6日、ユネスコの諮問機関から同金山の追加情報を要請する情報照会勧告があったと発表したことを受け、中川市長は「勧告があった一方、世界遺産としての価値は認められている」と述べ、登録決定による同市への広域的な誘客、航路利用の活発化に効果が期待できると述べた。