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上越市の料理研究家・梅田みどりさん 視点多様〝野菜の現在〟一冊に 『野菜ビジネス』を刊行

初のビジネス書を刊行した梅田さん

 上越市春日山町2の料理研究家でフードサロンやさいのひ代表の梅田みどりさん(57)は21日、クロスメディア・パブリッシング社から『野菜ビジネス』を刊行した。これまで6冊のレシピ本を刊行した梅田さんが、野菜ソムリエとしての経験を生かし、幅広い野菜の世界を解説している。

 同書は同社の「○○ビジネス」シリーズ第3弾で、『さかなビジネス』を著した糸魚川市出身のながさき一生さんから紹介を受け、執筆に取り組んだ。「野菜ジュースで1日分の野菜が採れるか」という問題提起から始め、歴史や流通、環境問題など野菜を取り巻く現在の状況を紹介している。

 最新技術を活用したスマート農業や、フードロスの原因と解決への取り組み、カット野菜の安全性、コールドチェーン(低温物流)の仕組みなど、消費者として役立つ知識に加え、野菜の活用や下ごしらえのこつなども書かれている。各章の最後には実用的なコラムを添えている。

 これまでと違うビジネス書に取り組んだ梅田さんは、「野菜の奥深さを改めて感じた。100年後も野菜が食べ続けられるためには、今野菜を食べなければならない」と振り返り、「健康のための情報として役立ててもらえれば」と話した。同書は1738円(税込み)。

 同書の刊行を記念し、6月11日に梅田さんの講演会が同市土橋の市民プラザで開かれる。時間は午後6時30分から、参加費は同書付きで4000円。また出版記念パーティーが6月29日午後6時から、同市仲町3の宇喜世で開かれる。伝統野菜などを使った郷土料理やトークショーなどが行われる。