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ガーゼ服ブランド「ao(アオ)」 一般参加者と種まき 自社畑で綿花栽培

市内外から一般参加者が集まり、綿花畑で種まきの作業に励んだ。今年はマルチシートにガーゼ生地を使用して生育を見守る(糸魚川市宮平)

 糸魚川市中宿に縫製工場を持つガーゼ服ブランド「ao(アオ)」(五十嵐昌樹社長)は、商品素材の原料となるオーガニックコットンを育てて9年目になる。今年も同市宮平の自社畑で栽培。11日に一般参加者と綿花の種まきを行った。

 市内外から約20人が参加し、3アールの畑に約320株(1株4~5粒)分の種をまいた。今年は昨年から本格的に始めた白い洋綿を育てる。昨年は約70キロが取れた。また、新たな試みで、ガーゼ生地の残反を、畝を覆うマルチシートに活用。参加者はさらりと柔らかな触り心地、生地から伝わる土の温かさを感じ、「気持ちいい」「うまく育って」などと話しながら作業に励んだ。収穫は11月ごろ。

 同社は収穫した綿花を原料に用いた生地でベビー肌着などを仕立てる。「いといがわコットンプロジェクト」として学校や福祉施設、一般家庭も栽培に協力し、ベビー肌着は同市で産まれた赤ちゃんにプレゼントしている。