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豊漁と海の安全願い神楽奉納 水嶋礒部神社春大祭 糸魚川市筒石

舞手と竹ざおの引き合いを繰り広げ、鯛釣り舞を盛り上げる磯部小児童ら

 糸魚川市筒石の水嶋礒部神社(二宮幹彦宮司)の春大祭が26日、同神社で行われた。境内に組まれた舞台で伝統の神楽が奉納され、「鯛(たい)釣り舞」として親しまれている「海幸(うみさち)」などで活気にあふれた。

 26日の春大祭と27日の筒石漁港での浜祭は、豊漁や海の安全を願って行う、漁師町ならではの伝統行事。両日とも神楽が奉納され、演目の中でも鯛釣り舞が人気を呼ぶ。

 春大祭では毎年、その年に還暦を迎える同地域の住民や出身者が集まるのが恒例。鯛釣り舞では竹ざおを舞手と引き合って魚を舞台に上げるなど掛け合いを繰り広げ、大勢の見物客の目を引き付けた。

 授業の一環で見学に訪れていた地元の同市立磯部小3、4年生も竹ざおの引き合いを体験し、鯛釣り舞を盛り上げた。参加した4年生の男子児童2人は「楽しかった」「にぎやかで、いい祭り」などと声を弾ませた。