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ミサイル対応など実践 市内小学校6年生対象に「国民保護訓練」 妙高市立新井中央小

「Jアラート」による避難指示を受け、「団子虫」のポーズで身を守る児童
国民保護訓練について児童に説明する妙高市総務課危機管理室の職員

 妙高市立新井中央小(小林朋広校長、児童282人)で23日、国民保護訓練が行われた。6年生67人を対象にミサイルを想定した対応などを実践した。

 同市内での国民保護訓練は、21日の妙高地域桶海地区に続き2回目。小学校児童を対象にしての実施は初めてとなる。市からの情報提供を受け、同校が全校児童を対象にした地震避難訓練と併せて計画した。

 市総務課危機管理室によると、近隣国のミサイル発射やロシアとウクライナの戦争など、ニュースなどで緊迫した世界情勢に触れる機会が多くなっている状況を踏まえ、火災や地震などの災害とともに武力攻撃にも備える目的。今後、市内各所で行われる見通し。

 今回は弾道ミサイル攻撃により国から警報が発令、全国瞬時警報システム「Jアラート」による避難指示があったとの想定で行われた。

 座学ではまず市総務課危機管理室の岩銅浩基・危機管理専門官と岡田隆博・防災係長が、着弾による爆風や破片などから身体の大きな被害を防ぐ避難行動について説明。屋外から屋内、地下への避難行動、窓から離れて「団子虫」のように丸くなる、防災頭巾やヘルメットで頭部を守るなどの防御方法を教えた。

 実技ではスマートフォンから流れる「Jアラート」の警報音を合図に、教職員の指示で実施。児童は防災頭巾をかぶり、身を守る「団子虫」のポーズを取った。

 初めての訓練を終え、児童の代表は「学んだことは(行動で)命が変わったりすること」「どのような所に逃げれば良いかなどが分かった」と感想。講評で小林校長は「どこに避難すればいいかよく考える」「放送をよく聞く」「真剣に行動する」「自分の命はもちろん周りの人のことも余裕があったら考える」の4点を要望、市の指導に感謝した。

国民保護訓練について児童に説明する妙高市総務課危機管理室の職員