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上越産春の味覚 首都圏へ JAえちご上越管内 山菜収穫、出荷も順調

園芸拠点集出荷施設で行われている山菜の包装作業。5月末までに約6トンの出荷を見込んでいる(19日)

 JAえちご上越管内は、山菜の収穫が本格化。上越市藤巻の園芸拠点集出荷施設では生産者から運び込まれた山菜の出荷作業が行われ、関東などの市場へ次々に送り出されている。

 同施設では市場や業者向けに、生産者が持ち込んだ山菜の計量、包装を担当。業者との取引も行い、東京都の豊洲市場などにも出荷している。

 営農部販売課の吉川太一さんによると、今年は少雪で早めの収穫が予想されたが、3月の寒の戻りで再び降雪。本来、海沿いから徐々に山菜が採れ始めるはずが、今月中旬に全ての地域から一斉に運び込まれているという。

 取材した19日はコゴミが圧倒的に多く、次いでタラの芽、コシアブラの順。昨年はすでに採れていたネマガリタケ(姫竹)の持ち込みは、まだ1軒のみだった。吉川さんは「年々採る人が減っているけれど、今年は出荷も順調」と語った。

 同課園芸畜産家担当課長補佐の後藤直行さんによると、コロナ禍で減少した山菜の単価も戻り、5月末までに昨年並みの約6トンを出荷予定だという。山菜の収穫については「収穫可能な範囲を確認し、ルールを守って行ってほしい」と呼びかけている。