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1カ月間、7種類が「桜リレー」 妙高市の松山水辺ふれあい公園周辺 隠れた花見名所に

園内で見頃を迎えた枝垂れ桜の並木を散策する市民(14日午後)
陽光の開花状況を確認する西脇さん(同)

 妙高市の松山水辺ふれあい公園周辺は、知る人ぞ知る桜の観賞スポット。7種類の桜が季節の移ろいとともに順次開花していくため、約1カ月にわたり「桜のリレー」を楽しめる。

 先陣を切るのは雪崩・地すべり研究センターや新井総合運動公園付近のソメイヨシノ。例年は4月上旬に開花する。今年は14日現在、満開から散り始めになった。

 引き続き隣接する市道の陽光(ヨウコウ)、林に点々と咲く山桜、園内の枝垂れ桜が見頃から満開の時季を迎える。萌黄(もえぎ)色の鬱金(ウコン)、濃い紅色の関山(カンザン)とつながり、5月上旬に御衣黄(ギョイコウ)が締めくくる見通し。

 同公園管理運営協議会が、周年事業などで地元団体の協力を得ながら順次植栽、丹精してきた。長年関わり、現在は顧問を務める同市小出雲2の西脇守夫さん(93)は「長い期間、桜を楽しめる。多くの人に知っていただき、散策してほしい」と話す。

 14日午後、愛犬を連れ家族3人で訪れた同市関山の女性(65)は、枝垂れ桜の並木をくぐり「ちょうど見頃で素晴らしい」と感激していた。

陽光の開花状況を確認する西脇さん(同)