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4月から東頸中に統合 2校で校舎と「お別れ会」 校旗返還や最後の校歌歌唱 生徒や保護者地域住民集う

生徒と保護者、地域住民らが思いを込めて安塚中の校歌を歌った(安塚中)
中学校のシンボルである校旗を市に返還(大島中)

 東頸中への統合に伴い3月末で閉校する安塚中(安塚区)と大島中(大島区)は22日、校舎とのお別れ会を行った。

◇記憶と絆胸に進んで 安塚中

 安塚中(山岸賢一校長)のお別れ会には全校生徒27人と保護者やOB、地域住民ら約50人が参加した。キッチンカーを招き、校舎を開放して別れを告げた。

 主催した閉校記念事業実行委員会の渡辺武敏委員長は「きょうで学校を閉じるが、安塚の子どものために東頸中を支援したい」とあいさつした。現在の安塚中が開校した47年前の第1回卒業生の外立学同窓会長は「同じ窓から景色を見てきた。安中の記憶と絆を持って、新たな環境でも誇りを持って進んでほしい」と生徒らに語りかけた。

 生徒はスライドショーで教室や体育館など親しんだ校舎を紹介した。最後は2年の南雲咲恵さんが山岸校長に、山岸校長が安塚総合事務所の小林聡所長に校旗を手渡した。南雲さんは「この学校で過ごした思い出を大切に、東頸中でも頑張りたい」と話した。

◇教室での思い出発表 大島中

 大島中(宮崎次朗校長、生徒17人)は生徒、職員に加え保護者や地域住民に参加を呼びかけ、お別れ会を実施。上越市に校旗を返還したほか、最後となる校歌を歌った。

 生徒代表によるスピーチでは高橋瞳衣さん(3年)、中條寛人君(2年)、高橋亘雅君(1年)が体育館や特別教室など、校舎での思い出を発表。高橋さんは「どの教室にもさまざまな思い出が残っている。閉校は寂しいが、大島中で過ごした日々や学んだことを忘れずに、新たなスタートを切っていく」と語った。

 同日午後は校舎を地域に開放。住民らが思い出に浸り、それぞれ別れを告げた。校舎開放は26日にも実施。時間は午前9時から正午まで、午後1時から同4時まで。

中学校のシンボルである校旗を市に返還(大島中)