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大切な人を笑顔に 「顔晴る」大切さ学ぶ 富岡小でパラアスリート授業

バンクーバーパラリンピックの銀メダルを触る児童たち。左は馬島さん

 パラアスリートから共生社会を学ぶワークショップ型授業「あすチャレ! ジュニアアカデミー」が26日、上越市立富岡小(石田浩久校長)で開かれた。5年生16人が参加し、講師の体験を通して相手を思い、人を喜ばせる重要性を学んだ。

 同アカデミーは日本財団パラスポーツサポートセンターが主催し、2018(平成30)年10月から全国各地の小中・高校などで行われている。同市では今月6日の高田西小での実施に続く。この日は2010年バンクーバーパラリンピック・アイスホッケーで銀メダルを獲得し、パワーリフティングも競技する馬島誠さん(52)を講師に招いた。

 大学時代のアルバイト中の事故で車いす使用者となった馬島さんはパラスポーツとの出合いなどを紹介。一生懸命やってもうまくいかないことが続いたが、知人の「顔晴(がんば)る」「感謝」の言葉で変われたとし、「周りを、大切な人を笑顔にさせよう。そうすれば困った時に誰かが助けてくれる。夢の実現へ、つらいことも自分のためになる」と話した。

 同校の片桐瑛二君(5年)は「相手のことを考えたり、自分たちのことを考えることが大切だと感じた」と、努力や感謝の姿勢を感じ取っていた。

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