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糸魚川市「翠ペイ」運用始まる デジタル地域通貨 地域内消費 循環促す

スマホ決済用2次元コードを通じ、翠ペイで買い物する平野会長(左、ハピー奴奈川店で)
買い物に先立ちチャージした(糸魚川信用組合本店で)

 糸魚川市のデジタル地域通貨「翠(スイ)ペイ」の運用が1日から始まった。市内の加盟店で1ポイント1円として利用できるキャッシュレス決済サービスを通じ、地域内消費の循環、経済活性化を促していく。

 糸魚川信用組合、糸魚川商工会議所、能生商工会、青海町商工会、糸魚川市の5者でつくる同市デジタル地域通貨振興協会(事務局、同信用組合)が進めてきた事業。利用ツールは、スマートフォン専用アプリか専用カードの2タイプから選べる。

 ポイントは、同信用組合各店舗の窓口(上越支店は除く)かセブン銀行ATMで繰り返しチャージ(1000円単位、上限10万円)して使う。チャージすると、通常、チャージ額の1%分のポイントが付く。

 加盟店数は各種物販、飲食など計186店(1月31日現在)。利用申込者数は、当初見込みを下回る871人(同)となっている。

 運用開始初日は同協会の平野嘉生会長(糸魚川信用組合理事長)がアプリを用い、同信用組合本店(同市南寺町1)でチャージし、加盟店のスーパーマーケット・ハピー奴奈川店(同市南寺町2、本間一磨店長)で買い物した。

 平野会長は「翠ペイを使うのはもちろん初めてだったが、簡単にできた」と率直に振り返りながら、「デジタル地域通貨は、地元でお金を回すのが目的。ぜひご理解、ご協力していただきたいし、これからますます使いやすいようにしていきたい」と意気込んだ。

 本間店長は「市民の方々がデジタル通貨を使い、好循環が生まれてくれば、加盟店含め糸魚川のまちが元気になっていくと思う」と期待すると共に、「いろいろな支払い方法があるので、(翠ペイ利用時は)会計前に『翠ペイで払います』と言っていただけるとスムーズにいく」と呼びかけた。

 申し込み方法や加盟店情報など詳細は「翠ペイ」ホームページで紹介されている。問い合わせは同協会事務局(電025・552・9880)へ。

買い物に先立ちチャージした(糸魚川信用組合本店で)