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全員で最高のトライを ワセダクラブ北信越支部「上越モンスター」 タグラグビー北関東大会出場 つなぎ・協力・助け合い 

北関東大会に出場するワセダクラブ北信越支部ラグビースクール「上越モンスター」のメンバー(提供写真)

 タグラグビーのSMBCカップ第20回全国小学生タグラグビー北関東ブロック大会(21日、栃木県佐野市)に、NPO法人ワセダクラブ北信越支部(拠点・上越市)ラグビースクールのチーム「上越モンスター」が2年連続出場する。昨年12月の県大会で準優勝し、出場権をつかんだ。

 県大会は県内各ラグビースクールから16チームが出場。上位4チームが北関東大会の出場権を得る。上越モンスターは小学5、6年生でチーム編成した。予選グループ戦で3戦全勝し1位通過、決勝トーナメントで2試合を勝ち抜き、決勝で新津リバーズに敗れ2年連続で2位となった。

 指導する鈴木順ヘッドコーチ(47、頸城区下中島)によると、タグラグビーの練習時間は短かったが、試合を重ねるたびにチーム力を上げていく理想の展開となり、次々と強豪を破った。決勝は惜しくも力負けしたという。

 同スクールで園児、小中学生に対して「勝負は必ず勝つ、負けるがある。勝って喜ぶ、うれしいは当たり前で、負けて悔しいは大収穫、と常日頃から伝えている」と話す。小中学生年代では「勝つためのチームより、個々の強みを生かしてパスをつなぎ、チーム全員が協力し、助け合い、最高の1トライを取ること。そこにフォーカスして練習に励んでいる。やらせる練習よりも、選手個々が考えて実行する練習方法」に重きを置く。「北関東大会でも個々の強みを生かしてチームとして協力し、最高の1トライを目指す」と意気込む。

 チームの東原仁志主将(大手町小6年)は小学1年の頃からラグビーを始めたといい、「パスをつなぐ楽しさ、トライをする楽しさ。走ってパスをつなぎ、トライを取りたい。僕らより強いチームはたくさんいる。しっかりと練習して勝てるようにしたい」と目標を表す。

 スクールの先輩が全国高校ラグビー大会に出場し、憧れの花園の地を踏んだ。大きな姿を追いながら各個やチームの成長を期している。

 タグラグビーは主に5対5で、タックルの代わりに、腰に着けたタグを取ることで安全にラグビーの楽しさを体感できる。上越では小学校の体育授業に取り入れられているところもある。

◇上越モンスター選手

東原仁志 (大手町小6)

藤本彩瑚 (稲田小6)

稲清水有 (上越教育大附属小6)

中川皆和 (大手町小5)

鈴木愛輝 (南本町小6)

弓納持惺巳(稲田小5)

笠松海里 (春日小5)

植木閃駆 (大手町小6)

植木夢玄 (同5)