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伝統の小正月行事 復活 竹のからかいや裸胴上げ 糸魚川市

例年大勢の見物客が集まって行われる「青海の竹のからかい」(令和2年に実施した時の様子)

 新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年に実施して以来見送られてきた糸魚川市内の小正月の伝統行事が今年4年ぶりに行われる。

 国の重要無形民俗文化財に指定されている「青海の竹のからかい」は15日午後0時30分から。顔に隈(くま)取りをした東西の若衆が五穀豊穣(ほうじょう)や除災招福を願って、2本の竹を勇ましく引き合う。「青海竹のからかい保存会」(水沼述英会長)は「新たな気持ちで熱気にあふれた祭りに」と準備を進めている。

 場所は青海駅前本町通り。竹のからかいは3回(午後0時30分、同1時30分、同2時30分)、子どもの竹のからかいは2回(午後1時、同2時)、福餅まきを2回(午後1時10分、同2時10分)行う。さいの神焼きは青海浜で午後3時30分から。

 能生地域の藤崎区に伝わる「藤崎観音堂裸胴上げ」は、17日午後7時30分ごろから始まる。下帯姿の若衆が厄年の男性を担ぎ出し、天井に向かって放り上げる奇祭。豪快な厄落としで、堂内は気合と熱気に包まれる。市指定無形民俗文化財。

 各地区、町内などで実施するさいの神は、市消防本部への届け出が48件(12日正午現在)。13、14日に実施するところが多い。