文字サイズ

マイナカード 他人名義で不正取得 上越署、無職男を逮捕

 上越署と県警サイバー犯罪対策課は26日、私電磁的記録不正作出・同供用、行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(マイナンバー法)違反の疑いで、上越市岩木の無職、池田充孝容疑者(52)を逮捕した。

 同署によると、池田容疑者は2021年3月11日、インターネットで個人番号カード(マイナンバーカード)の交付申請サイトに接続し、他人の申請書IDおよび自分の顔写真データを登録して虚偽の情報を送信し、他人名義のカードの交付を申し込み、同年5月10日、上越市役所で他人名義のカードを不正に取得した疑い。

 22年4月、同市役所から上越署に「マイナンバーカードを申請に来た人がいるが、その人にはすでにカードを交付している」と相談があり、捜査を進める中で池田容疑者の逮捕に至った。同容疑者は調べに対し「不正取得は間違いないが、他の人に頼まれてやった」と供述しており、同署は余罪などを含め捜査を進めている。

 インターネットを使用したマイナンバーカード不正取得の逮捕は、県内初。他人になりすましての不正取得の逮捕は2人目だという。