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「気持ちいい対応」心がけ 上越大会5連覇・斎木さん(頸城建工)県大会へ 電話応対コンクール

優勝カップを手にする斎木さん。県大会を突破すると10月に札幌市で開かれる全国大会に出場できる

 電話応対のスキルやコミュニケーション能力を競う「電話応対コンクール上越ブロック大会」(日本電信電話ユーザ協会主催)がこのほど、録音審査で行われ、頸城建工(本社・頸城区西福島)の斎木扶美恵さんが優勝した。斎木さんは入賞した同僚らとともに、20日新潟市のホテルで開かれる県大会に出場する。

 出場者は食事宅配サービス会社の社員になりきり、ホームページで申し込みをした注文者に電話をして、最適な商品を提案する。電話した目的を明確にし、顧客ニーズをしっかり把握し、商品を提案することができるかがポイントだ。斎木さんは職場でリフォームに関する問い合わせなどに応対しており「要望を聞き、顧客ニーズを引き出すの点は仕事と同じ。普段の応対と結び付けて、練習してきた」と話す。

 頸城建工は上越ブロック大会でほぼ毎年優勝者を輩出している。斎木さんは2019年の大会から5連覇中。県大会出場を決めた8人中、同社の社員は5人。「電話は応対が上手な人から取る。新入社員はその隙を縫って応対し、レベルアップを目指す」という会社の風土が、応対レベルの高さにつながっているという。

 斎木さんは09年入社。当初は電話対応が苦手で「最初はコンクールに出る意義も見いだせなかった」という。しかしコンクールに出場するうち、自分に自信がつき、仕事での電話対応も変わっていった。「コミュニケーションツールが増え、電話なしでも取引できる時代だけれど、電話でのコミュニケーションを大切にしている人は今もたくさんいる。自分でも、電話でぞんざいな対応をされるのは嫌。気持ちのいい対応を自分も目指したい」と話した。