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昼夜に里神楽奉納 祭り復活 町内融和願う 上越市滝寺の諏訪神社

さおを引っ張り合うなどして観客の笑いを誘った「海幸」の舞

 上越市滝寺の諏訪神社(近藤正秀宮司)で27日、例大祭が開かれた。昼と夜の2回にわたり、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を願って里神楽が奉納された。また夜店が境内に並び、子どもから高齢者までが祭りのにぎわいを楽しんだ。

 例大祭は毎年同日に実施。近年は新型コロナの影響で行事の規模を縮小して行っていたが、今年は4年ぶりに子どもみこしの町内巡行、夜の部の神楽が復活した。

 近藤宮司による神事の後、神職は「獅子」「三番叟(さんばそう)」「太平楽」「鎮火(ほしずめ)」「海幸」などの神楽を奉納。「鯛釣り舞」で知られる海幸は、えびすの面をかぶった舞手がこっけいなしぐさで祝儀や菓子をつり上げたり、掛け合いをしたりして、会場の笑いを誘った。

 夜店は青年部、自治会、子供会が出店に協力。ボールすくいや輪投げ、フランクフルトやかき氷の出店は子どもたちに大人気だった。

 滝寺の渡辺邦夫町内会長(71)は「町内全体がにぎやかになり、触れ合いも復活してうれしい。祭りは住民が顔を合わせる機会。つながりが生まれる」と喜んだ。

 また、このほど神職1級に昇級した近藤宮司は祭典で、新しい黒い正装姿をお披露目した。

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