文字サイズ

4種目の訓練きびきびと 7月の県消防救助技術大会に向け 出場選手選考と消防長査閲 糸魚川市消防本部

主に川などを渡るために必要な訓練「ロープブリッジ渡過」
要救助者を隣の建物から救出することを想定した訓練「ロープブリッジ救出」

 糸魚川市消防本部は21日、同市南寺島2の同市消防本部訓練塔で、県消防救助技術大会(7月3日、新潟市)の出場選手選考会を兼ねた消防長査閲を行った。雨の降る悪天候の中、4種目の訓練をきびきびと披露した。

 同大会では災害現場を想定した訓練・競技を通じ、安全、確実、迅速性をタイム、技術で競う。同市消防本部は一昨年に「ほふく救出」の種目で優勝するなど、近年は県で上位の成績を収めている。

 同日行った訓練は、ビルや地下街で煙に巻かれた人を救出するための「ほふく救出」、主に川などを渡るために必要な「ロープブリッジ渡過」、要救助者を隣の建物から救出することを想定した「ロープブリッジ救出」、地下やマンホールなどでの災害を想定した「引揚救助」。地元の糸魚川幼稚園が見学に訪れ、テントから園児たちが「頑張れ」と熱心に声援を送っていた。

 今大会には同市消防本部から隊員13人が出場する。竹田健一消防長は講評で、「今日は悪天候の中の訓練となったが、当然、本番でもこのような状況は想定される。技術、体力、そして精神面も鍛え、くれぐれもけが等に注意して、本番に向けた訓練に励んでいただきたい」と呼びかけた。

 また、園児たちに「今日は天気が悪い中、見学に来て熱い声援を送っていただき大変ありがとうございました。隊員の励みになったと思います」とお礼を述べていた。

要救助者を隣の建物から救出することを想定した訓練「ロープブリッジ救出」