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春の息吹と歴史感じて 「塩の道」道開き

一本杉「大ザイの神」(奥)のそばで道開きのテープカットを終え、白池に向かって歩みを進める一行
白池でオカリナ愛好会の演奏を堪能した

 かつて信州・松本と糸魚川を結ぶ交易路として栄えた「塩の道」の道開きが29日、糸魚川市根知地域で行われた。市内外からスタッフを含め総勢60人超が参加し、古道の歴史を感じながら新緑の山歩きを満喫した。

 地元有志の「塩の道ハイキングクラブ」(田野信二代表)が根知地区公民館との共催で毎年4月29日に実施し、今回で26回目。春の大型連休の人気イベントとして定着している。

 塩の道資料館(糸魚川市山口)と白池を往復する行程。集合場所の同資料館から出発した一行は白池を目指して塩の道を歩いた。雄大な自然や春の息吹を楽しみ、かつて旅人が目印にしていたという一本杉「大ザイの神」のそばで道開きのテープカットを行った。

 白池に到着して昼休憩に入ると、名物「山菜天ぷらの振る舞い」、市内で活動する「オカリナ愛好会」の演奏が行われた。一行はエメラルドグリーンの色合いが美しい白池を一望しながら、食と音楽を堪能。夫婦で参加した上越市の男性(76)は「コロナ禍前以来、久しぶりに参加した。天ぷらはおいしいし、自然豊かで良い」と笑顔で話した。

白池でオカリナ愛好会の演奏を堪能した